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2005年11月 8日 (火)

社会的怠惰

たくさんの人を先導して走る人がいるマスツーリング。いくらその方が先導者とはいっても、ツーリングの基本はメンバー全員が、マップを頭にいれておくこと!

でも、先導者が迷ったら、「私のせいじゃないもーん」なんて・・・思ってません?「ああ!!先導者、道にまよっちゃったのかな〜先導者に指摘しなきゃ。でも、まあいっかぁ」なんて、思ってません?

これにも心理学の秘密があるんです。

社会的怠惰という理論があります。

個人で作業する時の努力量に比べて、集団で作業するときの努力量が低下する現象のこと。

つまり、集団がでっかくなると、一人一人はなまけちゃうぞ!という心理状況を指摘した理論です。

いろいろな原因がいわれていますが・・・大体は以下の通り


・怠けても非難されないや、努力したって自分だけが利益(速くゴールにつく)わけじゃないし〜(他にもたくさんメンバーいるもーん)

・自分がそんなにしなくてもいいや〜(自分に強要される努力量を自然に低く見積もってしまう)

・自分は最小限の関わりでも、集団ではそこそこできちゃうじゃん(最小限の努力で集団の利益を得ようとしている)


これが端的に現れるのが、バスなどの「降車ボタン」。絶対にみんなが降りることが予想されるバス停の時には、社会的怠惰の心理状況がはたらき、ボタンをおさなくなります。しかし、絶対に自分しか降りないだろうと予測されるバス停では、自分が率先してボタンを押します。これは意識せずになんとなくこうなるのです。

マスツーリングでは、どうしても上記のような心理状態になり、他者に責任を押しつける心理状態が働くんです。

また、この心理状態の場合では、援助行動の低下も指摘されています。つまり、先導者を助ける行動がしにくくなるんです

ただし、この元々の実験は「見ず知らずの他人」での現象!よく知っている人であれば、違ってきますよね。またこういう心理状況になることを知っていることで、先導者をさっと助けてあげることができるかもしれませんね。


最近は、リスキーシフトは、責任の拡散ではなく、社会的比較、情報的影響の理由で説明されています(コーシャスシフトがあるため

参考文献 社会心理学用語辞典 1995 北大路書房

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